1・13図
3)正味平均有効圧カ(Pme) 正味平均有効圧力は、機関性能を比較する重要な要素の一つであり、軸馬力(SPS)との関係は次式の通りである。 Pme=4,500×SPS/A×S×Z×i(kgf/cm2) 最近の舶用ディーゼル機関に於いては出力性能向上が著しく、無過給機関で6〜7?f/cm2、過給代付機関にあっては16〜20?f/cm2、なかには、21?f/cm2を超えるものもある。
(例題) 最大出力350PS/2,800rpm、シリンダボア105mm、ストローク130mm,6気筒4サイクルディーゼル機関における最大出力時の正味平均有効圧力及びピストンスピードを求めよ。 4)定格出力と最大出力 定格出力とは、機関銘板に打刻されている馬力及び回転数であり、一般に何馬力の機関などと呼んでいる。舶用ディーゼル機関においては、これを連続最大出力及び回転数と云い、それ以上の出力及び回転数を過負荷出力及び回転数と呼んでいる。 但し、小形漁船主機関(シリンダ径150mm以下)の場合は水産庁登録済みの出力及
び回転数で表示される場合が殆んどであり、連続最大出力及び回転数に当てはまらぬことが多い。 連続最大出力は、JlSによれば定められた状態と運転条件のもとで定められた回転数にて長時間連続して運転できる出力とし(連続)定格出力とも云っている。
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